ノリのスポーツコラム

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この一打に、、、
2009/10/01
緒方〜おがた〜オガタ!!!

この一打に、、、

エントランスには思い出がある選手が何人かいる。

エントランスが結成されるきっかけとなった試合で2000本を打った野村謙二郎選手。

残留宣言を祈った黒田選手や新井選手。

そして、涙の引退試合を見た浅井選手や佐々岡選手。

皆、カープを去った。

そして、今日、1人の選手がバットをおくと発表された。

緒方孝市選手だ。

緒方選手の思い出は何と言っても応援歌。

エントランスでも一番人気の応援歌である。

応援バットを空にかざし、球場が一瞬静寂につつまれ、トランペットの音が鳴り響く。

その瞬間は、本当に鳥肌ものであり、球場が一体になれる。
チャンスであれば、それがより一層強く感じられた。

緒方選手はまさにこの応援歌のように、この一打に闘志を燃やしてきた。

私は、2006年夏にチームに帯同したときに緒方選手のスタイルを感じることができた。

緒方選手は近年、怪我に苦しみ、代打の出番が増えており、苦しい状態なんだろうなあと思っていた。

しかし、ベンチ裏で見た緒方選手は違っていた。

入念なストレッチ、素振り、バットの手入れ、いつ出番がくるのかわからない状況でも、それを何度も繰り返し、黙々とやっていた。

実績を残しているベテラン選手がここまでするのかと感じた。そして、同時に失礼かもしれないが、イメージ通りの不器用さを感じられた。
常に全力プレーをし、それゆえに怪我も多かった選手だ。
しかし、それが緒方孝市の流儀でもあり、緒方という選手の魅力でもあった。


そして、試合終盤、「緒方さん、出番です」と若手選手に言われ、「ヨシッ」と一言いい、ベンチ裏からゆっくりと出る様はまさに戦場に行く侍であった。


そんな佐賀の無骨な侍が、バットをおく。

エントランスにも緒方選手に強く思いを寄せているメンバーがいる。そのようなファンの思いなどを胸に、これからの試合をカープに頑張ってほしい。

そして、10月10日に行われる試合で、最後の応援歌を思い切り歌いたいと思う。