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為政久雄氏
| 2010/02/18
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カープと商店街を活性化! 二葉公民館 職員 為政久雄さん!
−様々なカープに関する地域活動をコーディネートされているようですが、どのような活動をコーディネートされてきたのでしょうか?
2004年の球界再編問題から広島では様々な動きが出始めました。その当時、私はまちづくり交流プラザに勤務していました。そんな時にある市民のワークショップである女性と出会いました。 その女性は「このままではカープは無くなってしまう。何かできないか」という熱い相談を受けました。そこで、私は「仲間を呼びかけよう」とその場でメンバー募集のチラシを作り、その女性に渡しました。 その女性が「カープと市民球場はみんなの宝物の会」の代表になった倉本須美子さんでした。その会は現在のカープ公式ファンクラブ創立やマツダスタジアム建設についてのアイディア出しなど様々な活躍をされました。やはり、カープというコンテンツは広島の人たちにとって特別なものです。だからこそ、手弁当でも人が動いてくれる。これは広島独自のものですね。
―現在はマツダスタジアム近くの愛友市場を拠点とされた活動などをされているようですね。
私は現在の職場に5年前に着任しました。 何とかこの地域を盛り上げたいなあと考えていましたが、なかなかそこから進めませんでした。 しかし、ちょうど3年前に倉本さんが何か団塊世代の人たちを集めて、第2の人生をより有意義なものにしていくような活動をしたいと相談を受けました。 そこで、団塊世代を集めたワークショップを開催し、そこで商店街の空き店舗を使った団塊世代の居場所作りというアイディアが出ました。 そして、「いいねーやろう!」という勢いで、そこにいた人たちを集め、これも即決で愛友市場の会長さんにお話しをしました。そうすると、快くイベントや修学旅行生のお好み焼き体験などで使っている「ふれあい工房」を貸してもらえることになりました。 その活動団体の名前はプロジェクトC。Cは愛するカープ、さらに市民(Citizen)がつくるたまり場(Community)の頭文字を取りました。 活動としては月1度の音楽演奏などを中心に行いました。そして、公民館と連携し、公民館に所属する様々な団体の発表の場にしました。これが大成功。手品、バンド、ハーモニカ、似顔絵などネタがつきることはありませんでした。
―そして、昨年、マツダスタジアムが開設しました。広島駅から球場まで市場は通り道となっていますが、どのような変化があったでしょうか。
人通りは多くなりましたが、市場ももっと工夫をしていかなければならないのではないでしょうか。現代の人たちは飽きっぽいです。特に広島の人たちはその傾向があります。今はもの珍しさで市場に寄ってくれていますが、人々を惹きつけるようなものがないと、ただの通り道になっていくと思います。 色々、問題はありますが、それを様々なところと連携していき、クリアしていくことが今の課題ではないでしょうか。その課題を受けて、昨年はナイターの帰り道に市場の店が空いていなく寂しいということで、広島市立大学の学生とコラボレーションした「夜のヤミ市プロジェクト」というイベントを試みました。昼間の市場の活気を店舗のシャッターにプロジェクターで投影し、ライトアップし、好評を得ました。しかし、引き込んでもシャッターがしまっています。 このようにまだまだ課題は多いです。しかし、そのような課題をクリアし、周辺地域をより活性化していきたいですね。 そのキーとなるのが施設などのハードではなく、皆がアイディアを出して創りだすソフトであると考えています。
―若者へメッセージを!
私はこのプロジェクトCと同時にカープの草々期の歴史を語り継ぐ「カープかたりべの会」も行っています。 この草々期の話しは若者が聞いても面白いと思います。また、そういった歴史を若者に是非、知ってもらいたいと思います。そのような話を聞くとまた、カープの見方が変わると思いますしね! さらにマツダスタジアム周辺を盛り上げるアイディアもどんどん投げかけてくれると嬉しいですね。若者とどんどんコラボレーションして、面白いことをしていきたいですね! というか、しましょうね!(笑)
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