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曾根幹子氏
| 2008/05/02
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オリンピックでも活躍!広島のスーパーウーマン! 広島市立大学 准教授 曾根幹子さん (写真左端が曾根先生。ゼミ生の方々も一緒に写っていただきました!)
@大学の教員になられたきっかけは何ですか?
私の場合は本当にたまたまです。笑 陸上を引退した後、東京の出版社に勤め、その後、大手スポーツメーカーに入り、そこで働いていました。 40歳になった頃、広島市立大学が設立されるということで、大学の教員にならないかというお話をいただきました。しかし、私は何の研究業績もなく、まったく違う分野に飛び込むということで悩みましたが、若い人たちと関わることができる素晴らしい仕事だと思い、そのお話を受けました。 着任した後、はじめはアカデミックな世界に戸惑いはありましたが、今は何とかやれています。 人生は何とかなるものですね。笑
A今の広島のスポーツ界をどのように感じるか?
戦前、戦後でかなり広島のスポーツ界は変わりました。 特に現在、広島のスポーツ界は変わっています。1980年代までは野球でいうとカープは黄金期、広商は有力な選手を輩出していましたし、サッカーの東洋工業も活躍は目覚しいものでした。 スポーツ界全体を見てもその活躍はすごいもので、まさに「スポーツ王国」でした。しかし、近年、トップスポーツの低迷や国体の順位を見てもなかなか入賞ができなくなっており、王国の危機 に瀕しています。 その低迷を脱するためには、もっと広島の土壌を活かした底辺の広がりを見せるような努力をしなければいけないのではないでしょうか。
B広島スポーツ活性化のキーワードは何でしょうか?
「スポーツ文化の振興」だと思います。 スポーツを文化として捉えることは今の日本もしくは広島にとってとても重要なことだと思います。 また、スポーツはする、みる、支えるという3要素が重なり、構成されるものです。その3要素を上手く重なり、サイクルさせていくためには「環境づくり」が必要になってくるでしょう。 また、それを成功させるためには市民やファン一人一人に、環境づくりを自分の中に取り入れていく「享受能力」という力も必要になってくるのだと私は考えています。
C自分にとってスポーツとは?
自分を豊かにしてくれるツールだと思います。私の場合、スポーツというものを通じて様々な経験ができたり、思わぬ嬉しい出会いなどがありました。 それは、とても私自身や周りを豊かにしてくれましたね。
D若者にメッセージを
スポーツリテラシーを身につけよう! 健康管理などを含めて、これからはスポーツの教養が必要です! 若いパワーで広島を元気にしましょう!
☆プロフィール ○1952年 三原市生まれ (広島県三次市甲奴町出身) 現職 広島市立大学国際学部 准教授 ○競技歴 走高跳・中学タイ記録(1m58) 高校新記録(1m69) 日本新記録(1m85) 日本選手権優勝(5回) 国体出場(10回) 7、8回アジア大会出場(7回大会2位、8回大会4位) 第21回モントリオール五輪出場 ○職歴 大昭和製紙、文藝春秋Number編集部、ミズノ(株)を経て、 現在は広島市立大学国際学部(健康科学・スポーツ文化経営論など担当)准教授 専門分野:体育・スポーツ経営管理学 所属学会:日本体育学会、日本体育経営管理学会、日本スポーツ産業学会
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