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迫 勝則氏
| 2008/06/06
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「前田の美学」著者!広島に熱いメッセージを送る 作家・広島国際学院大学 教授 迫勝則さん
@ 作家になられたきっかけ何ですか? 大学時代から文章を書く仕事をしたいなとずっと思ってきました。 そして、その夢を持ちながら、自動車メーカーのマツダに入社しました。 そんな中、入社3年目に会社のPR紙の編集の仕事を任されました。普通は広告代理店に丸投げをするのですが、この仕事は自分がやりたいと思い、自分で行うことに決めました。それが本格的に文章を書くきっかけになりました。 それから、そのPR紙の中で自分が書いていたコラムがたまたま広告代理店の人に目に留まり、そのコラムをまとめた本「よけいなお世話」というものを世に送り出すこととなりました。 本当に偶然でだと思います。笑 そして、その本のおかげで、デイリースポーツの編集長をされていた方に目に留まり、今度はデイリースポーツでスポーツコラムを書くことになり、約5年間書かせていただきました。 サラリーマンをやりながらだったので大変だったのですが、文章を書くのが楽しく、苦痛ではありませんでした。 そこから、月日が流れ、やはり文章を書きたいと思い、会社を5年半程早期退職し、3年間作家一本で活動していました。そこから、また人とのつながりで現在は大学の教員をしています。本当に人生って不思議ですよね!笑
A 現在の広島スポーツ界について 日本のプロスポーツ球団が少ない中で広島に球団があることは、本当に幸せなことだと思います。これはカープにもサンフレッチェにもいえます。しかし、人々はそれに慣れすぎてしまっているのではないかと思います。 今、カープやサンフレに対して厳しいことを言う人が多いが、そのような悩みがあることは実は幸せであると思います。もっとその悩みをネガティブではなくポジティブに考えていければいいのではないでしょうか。
B 広島スポーツ界活性界のキーワードとは? 私は佐伯区に在住しており、よく運動公園を妻と歩きます。その中で野球やサッカーをしている子どもたちを見かけます。そして、その子どもたちはとても技術を持っているのですが、私はもっとプロ指導者もしくはそのような資格をもった大人たちがそばにいれば、よりその子どもたちにいい影響を与えるのになといつも思います。 そういうことではやはり、底辺の拡大ではないでしょうか。プロスポーツ球団が興行だけでなく、地域ともっと近くなっていくことは急務ではないでしょうか。
C 自分にとってスポーツとは? ものすごく人間的なものではないでしょうか?スポーツは古代の遊びから始まった。その遊びがルール化し、スポーツというものになった。そのような遊びというものには人々は熱狂するし、楽しいはずです。そういう意味で、スポーツを発展させればやはり、戦争はなくなるはずではないでしょうか。 人類の平和につながるツールとしてスポーツというものはかかせないものですし、私たちの日常にかかせないものになっていくのではないでしょうか。
D 若者へメッセージ 私は球場で、レプリカユニフォームを着て一生懸命応援する若い男女を見るのが大好きです!人をサポートしようとするという純真な心が直接私の心にものすごく伝わってきます。 そのような純真な心でこれからもっと広島のスポーツを応援してほしいですね。
☆プロフィール 1946年 広島市生まれ 2001年マツダ(株)退社後、作家活動開始。 著書に「広島にカープはいらないのか」(南々社)「前田の美学」(宝島社)「さらば、愛しきマツダ」(文藝春秋)など。 現在は広島国際学院大学現代社会学部長として「マーケティング論」を担当。
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