オフ・ザ・ピッチ

再会☆
伊川谷高校の「今」
今を生きる。
新入生登校日(4月3日)
一期一会。
何気ない時間の大切さ。
42回生卒業式(4)
42回生卒業式(3)
42回生卒業式(2)
42回生卒業式(1)
覚悟。
マラソン大会2020☆
朝のトレーニングルームにて☆
人工芝エリア完成☆
修学旅行へ出発!!
再会。
初蹴り2020(3)
初蹴り2020(2)
初蹴り2020(1)
3年生球技大会☆

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今を生きる。
2020/04/07

『人はできない言い訳とやらない理由を見つける天才』


明日の準備が片付いた午後8時。いつもの言葉を自分に投げかけながらトレーニングルームへ。



「明日から5月6日まで臨時休校延長。部活は禁止。」



夕方の決定事項。


慌ただしさの中で実感する暇のなかった言葉が、改めて胸に刺さる。


頑張っている部員たちの顔が浮かんでくる。特に高校3年生。


彼ら彼女たちの成長を、ずっと側で見てきた。


悔し涙を見てきた。練習後もグラウンドに残ってボールを蹴る姿を見てきた。サッカーノートにつづる成長への意欲を見てきた。公式戦のピッチに立てなくても、ひたむきに努力する姿を見てきた。


悔しさ、切なさ、やるせなさ。やり場のない様々な感情が入り交じり、景色がにじむ。


今の状況に対する危機感は、重々理解している。


ただ、理解だけで瞬時に割り切れるほど、部員たちと過ごしてきた時間は薄くはない。


それでも、生きていくということは、いつ、どこで、どんな理不尽なことに出会うとも限らない。


大切なのは、嘆きつつもそれを乗り越える力を身につけること。


自分の力では変えられない現状やできない理由に目を奪われるのではなく、


今すべきこと、今だからこそできることに対して真摯に取り組み、そこで生まれる感情を大切に、一歩ずつ前に進んでいく。


そのマインドセットを見失ってはならない。


日常を取り巻く状況への緊張感と危機感を持ちながら、ネガティブではなくポジティブに。


「I love soccer,but soccer is just a chapter in life.」


サッカーは大好きだ。でもサッカーは人生の一部でしかない。サッカーを通して、サッカー以上に大切なものを、僕たちは学んでいる。


だからこそ、この現実とどう向き合い、この現実のなかでいかに成長していけるかを考え続けたい。


自分の中では、1つの答えがでた。


混沌とした状況を乗り越え、再び全力で高校生活、そして高校サッカーに打ち込める日常に戻ることができたとき、少しでも部員たちの力になれるよう、
今まで以上に学び続けていく。




CDプレーヤーから流れてきた曲の歌詞が響く。



個々に辿り着くまでに
色んな景色をみて来たんだろう
待ち焦がれていた
出逢えてよかった ありがとう
この想いよ 届け

涙こらえ笑って生きてる 崩れそうになりながら毎日びびってる
疲れ果てるまで繰り返す きっと ずっと
どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても
悩んだり泣いたりする今日も
進め君らしく 心踊る その先には幸を…

生きて耐えて時に壊れ泣いて迷う影に笑顔咲き誇る
生きていれば…命さえあれば…

前に前に前に上に上に 冗談じゃない まだ諦めてない

全て追い越して 何もかも置き去りに 思い描いたその先へ…



目の前に起こる出来事には、必ず成長につながる意味がある。


前へ。前へ。諦めず。


部員たちとの日々は、まだまだここから続いていく。