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伊川谷高校43回生卒業式
| 2021/02/26
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2021年、2月26日。
伊川谷高校43回生が、卒業の時を迎えた。
今まで誰も経験したことのない、高校生活最後の1年を過ごした生徒たち。
思い描いていたはずの未来において、数々の変更を余儀なくされ、たくさんのやるせなさや悔しさがあったはず。
それでも、今だからこそできること、今だからこそ感じられるものを大切にして、ひたむきに青春を駆け抜けた生徒たちを、心から誇りに思う。
サッカー部においては、今年度はリーグ戦の昇降格無しが早々に決定。 臨時休校もあり、目標ややりがいを見失ってもおかしくない状況において成し遂げた、リーグ戦全勝優勝。
記録ではなく記憶に残るその結果が、目の前のチャレンジ1つひとつに対して、みんながどれだけ誠実に全力で打ち込める人間あるかということを、確かに証明している。
そして、様々な葛藤を受けとめながらチーム全員で積み重ねた努力は、伊川谷高校創立43年目にして初めての「サッカー選手権予選県大会出場」をもって結実する。
記録にも記憶にも残る結果を刻み、「歴史を変える」という目標を達成した部員たち。 そこにたどり着くまでの道のりは、決して順風満帆なものではなかったけれど、 うまくいかないときも、悔しいときも、苦しいときも、決して諦めずに前を向き、チームを支え、引っ張り続けてくれた3年生たち。 勇気、希望、信頼、安心。 彼ら彼女たちの存在がチームに与えてくれた力は、計り知れない。
1人ひとりが紡いだ全ての時間に意味があり、その中で大きくたくましく成長した3年生。
その「人としての成長」は、まぎれもなく自分たち自身の力で生み出したもの。
諦めようと思えば、簡単に諦めることもできた。投げだそうと思えば、いつでも投げ出すことができた。 でも、みんなはそうしなかった。
どれだけ悔しくても、苦しくても、自分に矢印を向ける勇気と向上心を持ち、前に進み続けた。 「人としての成長できた」そう言い切れる3年間を歩んだ自分自身に、大きな誇りと自信をもってほしい。
人生においても、最初から「正解」が決まっている選択などほとんどないに等しい。 その時々で自ら決断した選択を、その先の行動によって「正解」にしていくのが人生だと思っている。
新しい日常の中に待っている様々な選択。 まず、納得のいく選択をするために、しっかり考え抜く力。 そして、決断した1つひとつの選択を、一瞬一瞬の努力の積み重ねで「正解」へと変えていく力。
幸せを掴むために大切な力を、みんなはもう確かに持っている。
最後に。
ここ伊川谷高校で過ごした日々、出会えた人たち、その全てが人生の糧。
みんなのさらなる成長と活躍を、同じ空の下でずっと応援しています。
みんなと出会えた人生に感謝。
たくさんの感動を、本当にありがとう。
卒業、おめでとう。
みんなの未来に、幸あれ。
2021.2.26
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