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One for all, All for one
| 2020/07/11
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【One for all, All for one】
〔全員で勝つために、一人ひとりが全力で役割を果たす〕
だれかのために一生懸命になったことはありますか? 「見返りを求めず、だれかのために無心で頑張る」そんな経験は、普段の生活ではなかなかないと思います。 今回はラグビーの良さのひとつである、仲間のために無心で頑張れることの良さについて。
〔一人ひとりが違う役割を担うラグビーというスポーツ〕
ラグビーが他のスポーツと大きく異なる点は、とにかくいろいろなタイプの選手がいることです。 背が高い選手、低い選手、痩せている選手、太っている選手など、体格の異なる1チーム15人が一つのフィールドで共存する。 これは、ラグビーが球技の中でも特にポジションによって求められるプレーや役割が大きく異なるためで、 どのポジションのメンバーが欠けても勝利にたどり着くことはできません。 大きな体の選手たちがスクラムを組んでボールをとる。それを小柄な選手が絶妙なタイミングで後ろにパスを出す。パスを受けた足の速い選手がタックルされたときのために、体の大きな選手が全力であとを追う。こうして一人ひとりがその役割を果たすことで、勝利を手にすることができます。 そのため仲間を守るために躊躇している暇もないし、そこに見返りを求めている余裕もありません。 ラグビーをプレーしている人はこれを心の底から理解しているから、自分のためではなく常に仲間のために無心でプレーします。 その気持ちや姿勢がメンバーの心を互いに前に動かし、時には勇気を与えて行くのです。これが体感できるスポーツは、なかなかないのではないかと思います。
〔みんなで掴む勝利は、自分だけの幸せよりもはるかに大きい〕
スポーツに限らず、仲間と切磋琢磨し、共に掴み取った喜びは、自分一人だけでつかんだ喜びの5倍、10倍も大きい。勝利を掴みとれなかった時の悔しさも同じ分だけ大きくなるでしょう。 それは、相手の気持ちを受け取って自分のものにすることができるという共感能力を、人は持っているからだと思います。 悔しさというと、ネガティブな言葉に聞こえますが、僕は悲しいとか辛いといった感情とは全く違うと思います。 悔しさは、絶対に勝ちたいという思いから生まれる熱意です。悔しさを強く感じられてこそ、より高みを目指せる前向きな感情の源なのです。
〔この経験は、きっと子供達を大きく、強く育てる〕
「見返りを求めず、誰かのために無心で頑張る」こと。 そして、みんなで勝利をつかむこと。これらの経験は、普段の生活の中ではなかなかすることができません。 「自分の勝利はみんなの勝利。みんなの幸せが自分の幸せ。」 こんなふうに思えるようになったら、素敵な大人になっていけると思いませんか?
五郎丸選手が語るチームのあり方は、そのまま伊川谷高校サッカー部の目指す姿に通じる。
「自分たちのチームだ」というプライドを大切に。
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