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時間は感情を動かす。
| 2020/12/12
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新人戦神戸地区予選前日。
公式戦前日であったとしても、チームが成長するために向き合うべき「ほころび」は、たとえその時間によって重たい空気が一時的に流れたとしても、しっかりと向き合うべきだと思っている。
「サッカーのことに集中すべき」という言葉のもとに、上辺だけの雰囲気を保つことを選択したところで、 結局その「ほころび」は、大きな落とし穴となって自分たちに返ってくる。 それはただの「ごまかし」であって、チームの本質的な改善・成長ではない。 だから、違和感に対してはきちんと向き合う。 そして、向き合った後は前を向き、今すべきことに集中する。 それができるだけの素直さと誠実さを、伊川谷高校のサッカー部員たちはみな、しっかりと持っている。
「時間」というものにどれだけ意識を向けられるかは、人の感情をよくも悪くも大きく動かす。「勝負の神は細部に宿る」。 もっともっと「時間」を意識して、「時間」の使い方を大切にして、集中力と緊張感を高め、成長の角度を上げていこう。 今日はそういう1日だった。
練習の終了は11時。 職員室に戻りデスクワークを終えた12時半、 「人間はできない言い訳とやらない理由を見つける天才。」 そう自分に言い聞かせ、トレーニングルームに向かう。 体育館の入り口でばったり出会ったのは、2人のマネージャー。 まだ学校に残っていたことに驚いて声をかけると、 「はい!明日の紙書いてました!」 明るい声が返ってきた。 部室に残って、明日のメンバー表等を事前に記入してくれていたのだろう。 公式戦の新背番号も、こちらが指示することもなく用紙を自主的に作って、選手たちに確認をとってくれていた。 今朝一番に学校に来て部室の鍵を取りきたのも、学校から一番遠くから通学しているマネージャーだった。 一番早く来て、一番遅くまで学校に残り、チームを支えてくれているマネージャーたち。 その姿に目を向けたとき、今日の練習の始まりの自分たちの意識や行動を、選手たちはどう見つめ何を思うのだろうか。 支えられていることに感謝し、支えてくれる思いを力に変えて、自分たちのチーム、自分たちの時間の質を、自分たちに厳しくも前向きに改善していってくれることを期してやまない。
時間への意識、時間の使い方は、自分だけでなく、周りの人間の感情をも大きく動かす。 これもまた「凡事徹底」の1つ。 人として成長するために大切なことを、 また1つ再確認させてくれたマネージャーたちに感謝。
「思い」を「力」に。
新人戦予選前日の今日の出来事にも、必ず大きな意味がある。
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