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カフェエントランス2009について その2
| 2010/01/11
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広島は長い間、スポーツ王国と言われてきた。しかし、近年、スポーツ王国の復活という言葉が、メディアを中心に流れている。
これは広島のスポーツが復活しなければいけない=何か盛り上がっていないということを象徴的に表していることになる。理由としては成績の低迷やスポーツ離れなどがあげられる。
しかし、私はそのようなことではなく、そもそも広島にはスポーツ資源が自分たちの身近にありすぎることに人々が慣れてしまっていることが大きく影響しているのではないかと感じる。
広島東洋カープを例にすればよくわかるが、2004年の球界再編問題が起きるまで、観客動員数は減少していた。これは復興のシンボルとしての機能が低下し、「弱くてもわしらの宝じゃけー」という球団のイメージではなくなった。しかし、球団が消滅するかもしれないという大きな話題から平成のたる募金が始まり、旧広島市民球場閉場や新球場開設ということも重なり、人々が盛り上がっている。
そのようなことから、自分たちのふるさとにスポーツ球団があることの必要性や大切さが薄れていることに気づかされる。
ゆえに何か新しい刺激を人々に与えていかなければ、存在感は薄くなってしまう。そのようなことから、私たちはその当たり前になっているものをコラボレーションさせ、新たなものを生みだそうとこの企画を立案した。
しかし、大きな問題点として、異質なものが交わるのは大変だということがある。お互いが違う試合日程で戦っている、球団のスタンス、選手派遣の仕方の違いなど様々ある。だが、今回、カープとサンフレッチェ両球団の職員や選手の方々に趣旨をご理解いただき、最後までしっかりと協力していただいた。その点に関しては本当に感謝の一言である。
その協力体制の元、エントランススタッフは全力を尽くし、最後まで来場者の方々には笑顔でいてもらった。その後、メールや座談会で来場者の方々から、「今まで行ったイベントの中で、一番楽しかったです」、「カープファンだったのですが、サンフレッチェのファンにもなりました」、「来年はどちらの球場にも行って応援したいです」という本当に嬉しい言葉をいただいた。
ゆえにこのようなイベントは継続してきたいと感じるし、何より既存のものを掛け合わせて、新しいものを生みだしていくということに注目しながら、活動をしていきたいと思っている。 また、私はこのことが広島のスポーツの活性化のキーポイントになるのではないかと確信している。
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