代表者・ムネさんのトークサロンです。いろんなお話を書いていってもらいます。

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S級コーチ講習会報告NO9
2004/10/30
S級コーチの国内講習会も9週が終了し、残りあと4週となった。これが終わると、海外プロクラブとJクラブでの実地研修に移る。先はまだまだ長い。
今週の水曜日は、コミュニケーションマネジメントについて研修した。誰しも何かを他人に伝える事は簡単に出来ても、共感を得るところまで行くことは中々難しい。今回は、その為の技法を学んだ。
一番興味深かったのは、自分自身をコントロールする上で、身に付けるべき重要な視点として、「変えられる事だけにエネルギーを注ぐ」と言う事である。我々は普段、「変えられない」と分かっているはずの事に、多大なエネルギーや労力を費やしている場合が多い。
では、「変えられもの」とは何か。自分、思考・行動、未来。「変えられないもの」とは何か。他人、感情・生理反応、過去。
人間はともすれば、他人を変えてやろうと意気込むものであるが、先ず自分から変わる事により、結果として他人に対しても変化を促す事が出来る。感情と生理反応はダイレクトに制御する事は出来ない。自分自身の行動や思考を変える事で、結果的に負の感情を和らげる事が出来る。過去に拘っていてもあまり意味がない。過去を塗り替える事は不可能であるが、未来はこれから作って行く事が出来る。
確かに優秀な指導者や選手は、「変えられないもの」についてはあまり言及しない。常に、「変えられもの」にエネルギーを注いでいるのである。
翌日木曜日は、横浜マリノスのトレーニング視察に出向いた。トレーニング内容は、土曜日の鹿島アントラーズ戦を睨んでのゲーム形式のものであった。流石にスター選手が多い為か、女性サポーターやマスコミ関係者が多数訪れていた。昨年のS級受講生のラモス氏も1人でやって来て、熱心に勉強していた。
トレーニング終了後、岡田監督との懇談を行なった。監督としての心構え、普段聞く事の出来ないような裏話等、興味深い話を沢山聞く事が出来た。
温和な口調ではあるが、プロとしての厳しさがひしひしと伝わって来た。私生活では選手と一線を画する、やる気・忠誠心のない選手には手を貸さない、ネームバリュウや温情は一切考えない、良い情報しか上げないコーチは使わない等々、当然の事ではあるが、プロの監督としての心構えを再認識出来た一日であった。