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これからの「子どものスポーツ」
| 2005/03/23
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6年前に遠くの町で子どもたちのサッカーを担当するコーチに話
したレジュメを見ました。レクチャーのテーマは「クラブワーク
と大会の求め方」ですが、その中に、これからの子どものスポー
ツについての項目を立てていました。
@「スポーツ指導」よりも「子ども指導」
子どもの内側(実態や欲求)からみたスポーツの特性を重視
し、やらされるスポーツから「やるスポーツ」へと環境改革をす
ること。言い換えれば、教えてやる。育ててやるというコーチ
(大人)の過度の介入を避けること。
A結果よりも過程を大切にる指導
子どもの指導には「ゆとり」が必要。将来をみた長期的なビジ
ョンがないときに「教えすぎ」や鍛えすぎが露呈する。コーチが
目先の体力や技術の向上や勝敗にこだわりすぎないことが急務。
B生涯スポーツに連動する指導
子どものスポーツでは、心身の健全な発達を促すとともに、以
後の生活において個人の能力や好みに応じてスポーツを楽しむ態
度を学習させることが大切である。そのためにスポーツの「楽し
さ」や「喜び」を実体験させる環境が必要。
C地域活動としてのクラブ指導
これまでの子どものスポーツは、同一学校地区の子どもを地区
の大人(学校教員や社会人)が地区の場所を使って展開してき
た。そこでの地域は時間的・空間的・距離的ないわば物理的近接
性や帰属性の意味が強く、結果的に勝利至上主義に傾斜してき
た。これからは、年齢や性差、住所、学校、そして種目をこえた
クラブづくりが求められる。
今現在、私たちが求めるクラブの在り方とそれほど距離はない
なと思います。この4つの視点にどれほど近づいているかどうか
は客観的な評価を待たなければなりませんが、この数年間で昔の
50年ほども変化している子どもを取り巻く生活環境を考え、そ
の中で生きている子どもの現状を見ると、この4つの視点を本当
に大切にしながらクラブワークを展開していかなければいけない
と思います。
子どもは、基本的に「体を動かし、友だちと戯れ、競争を楽し
む」存在なのです。tak^^^ | |