|
| |
VIVA YUZI ISHIKAWA
| 2005/03/14
|
---|
「すごい子がいるんです。みてください!」と所属チームのコー
チが私に話してくれた時、彼は小学校3年生でした。
しばらくして3年生の大会がありました。待って!! 今日は3
年生の大会のはず! ひときわ背の高い子がスイスイとボールを運
んでゴールを奪っていきます。この子だ!!
早く上の学年チームでプレイさせたほうがいいとアドバイスしま
した。しかし、当時はそれぞれの学年にはたくさんの子どもがい
ましたし、チーム事情もあって、彼はすぐには高学年レベルのチ
ームでプレイできませんでした。
石川祐司君 Joseph fcに3年生から所属しました。
5年生からトレセン活動に参加した彼は、めきめきとポテンシャ
ルの開発をしていきます。そして、中国地域代U-12代表として全
国少年選抜研修会(現在のナショナル・トレセン)に進みまし
た。あいにくひざを故障していましたので、私は1試合だけに出
場させました。「いいか。浮き球のプレイをとにかくしろ!」が
送り出しのコトバでした。彼はU-13(中学校1年生)日本選抜1
6名の一人に選ばれ、数回の中央合宿を経て2週間の中国遠征に
参加しました。(右の写真は彼が小学校6年生のときのもの)
たまたま私が日本選抜のコーチをさせていただいたこともあっ
て、あの検見川へ何回も彼をつれていき、時には自宅に呼んで生
活指導もしました。
もって生まれた類をみない才能を倍増する身体能力をもって彼は
以後、上のカテゴリーでも日本代表候補に何度も選出され、今、
『jリーガー』になりました。
確かに『過去例ののない逸材』だった彼。もう14年も前の彼の
プレイが私のU−12のルーラーになっているのは事実です。やわ
らかい身体・アイディア豊かなプレイ・伸びる手足・芸術ともい
えるボールをもっての身体表現・この写真のような瞬発力・・・
才能と身体能力で広い世界に出て行った彼は、少し寄り道したあ
と今再びJの舞台で極限のサッカーに挑もうとしています。
Viva Yuzi!!
しかし、彼のような天性の才能を持つ少年と『努力』と『工夫』
の少年にたとえば分けた場合、少年のときには才能が高くなくて
も今現在トップで活躍しているプロ選手がたくさんいることも私
たちは子どもたちに伝えていきたいものです。TAK::: | |