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判断に関するエピソード A
| 2009/10/27
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エピソード@では、少しチーム戦術的なことを話しましたが、
一番の「判断」は「ボールを止める、蹴る」です。
よく少年の指導者で、「判断」を「チーム戦術」に基づく「ポジションの役割」と考えている人が多くいるように感じています。
それも「判断」には間違いないのですが、あまりボールを止めることも出来ない選手に、ポジションに並べて動き方を指導している姿をよく見ます。
あるいは、そんな選手に「ラインアップして、スペースをなくせ!」等、とても難しいことを試合中に指示している指導者をよく見ます。
しかし、「判断」の第一歩は「ボールコントロール&パス」です。
まずは敵に取られないところにボールを止める、スペースにボールを止める、次のプレーにつながるところにボールを止める。
次に味方にパスをつなげる、前にいる選手にパス、出来なければ横にいる選手にパス、更に出来なければ後ろにいる選手にパス。
そのことを多くの味方や敵が動き刻々と状況が変わる中で、更に多くの選択肢の中から、優先順位を持ちながら
「どこにコントロールして、どこにパスするか」を決定(判断)して、実行(プレー)していく。
自分の目で見ながら、いろいろな人の指示を聞きながら、自分自身の頭で考えて、「判断」していく。
このことは、判断の第一歩でもあると同時に、サッカー選手の「永遠のテーマ」であると思う。
今のU15の選手を見ていて、もちろん個人差はあるが、中学から入団してきた選手と少年から入っていた選手では、「ボールコントロール&パス」の部分で微妙に違う。
よく私が使う言葉で、「次の絵(ピクチャー)が描ける」かどうか。一瞬先あるは数秒後味方がどう動き、敵がどう動くかを考え、それを映像として頭に捉えることができるかどうかというような差です。
更には味方同士で「その絵が共有できる」かどうか。
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