ノリのスポーツコラム

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サヨナラ 広島市民球場
2008/03/15
これまで様々なドラマを生み出し、市民やファンに愛されてきた広島市民球場。
 その市民球場が来年3月で閉場することとなっている。そこで、改めてその長い
歴史を当時の球団関係者やファンの証言を元に振り返っていき、市民やファンに
とって「市民球場とは一体どういうものだったか」を考えてもらうのが、私の今年
の目標である。
 市民球場は1957年に完成したのだが、それまでは広島市西区にある県営球場
で試合をしていた。その県営球場は施設が狭く、照明灯もなかったが、いつもファ
ンが一杯だった。これは当時の球団職員の方から聞いた話だが、入りきれなくなっ
た観客をグランド内に誘導し、ファウルゾーンに即興で縄を引き、そこに客席を作
っていた。いわゆる現代でいう砂かぶり席がすでに存在していたのだ。また、その
ような席を作るので相手チームが守備をしているときに、ボールがそこに来ると「
ワッ」と声を出して守備を妨害したり、観客がトイレに行く度に試合が中断するな
ど、今では考えられないことが行われていた。それはチームの資金繰りが苦しいこ
とを反映していたのがよくわかるエピソードだが、逆にいうとチームがどれだけ負
けても、どれだけ施設やサービスが悪くても、カープは「おらがチーム」という誇
りをもっていたからこそ、観客が来ていたのだろう。