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2006/10/19
 育成年代、特に少年期において、「勝つ」ことと「育てる」ことは、必ずしも一致しません。

 例えば、DFが来たボールをワンタッチでできるだけ相手ゴールに向けてはねかえせば、失点するリスクは減少していきます。・・・でもそれでいいDF(現代サッカーではDFのビルドアップが重要)が育つでしょうか?

 また、そのはねかえしたボールに対して、身体が大きく、運動能力のある選手をFWにしていたら、得点できる可能性は増します。・・・でもそれでいいFW(いくら足が速くても、学年が上がるとその差はそんなに大きくなくなり、運動能力だけに頼っていたため技術不足になる)が育つでしょうか?

 精神面でも、「勝利至上主義」になると子ども達の中に「優勝劣敗」の感情が表れます。サッカーの上手い子が下手な子を平気でバカにしたりします。

 また、下手な子は試合に出れなくなり、サッカーが楽しくなくなり、サッカーをやめてしまいます。・・・でもこの子が中学や高校ですごく運動能力が開花するかもしれません。

 少年期に上手かった子(早熟型の子が多い)が中学や高校になって、他の子が伸びてきて自分が思うようにプレーできなくなっておもしろくなくなり、サッカーをやめてしまいます。

 簡単に言えば、少年期に重要なことは、
 ○ 技術を獲得する
 ○ 判断することの習慣を身につける
 ○ 勝つための闘う気持ちを持たせる
であり、このことをしっかり指導して、子供たちが本当に、
 ○ サッカーの楽しさを知る
ことである。

 もし、興味のある人は、
 「スポーツは「良い子」を育てるか」 永井洋一 NHK出版
を読んでみてください。