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高円宮杯 C
| 2009/10/08
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2つ目は
A 「判断」を育てる
→ サッカーは「広いコートで、10人の味方がいて、11人の敵がいて、360度どこに走ってもいいし、360度どこにボールを蹴ってもいい」スポーツです。
→ また同じ場面はなく、時々刻々と局面が変わっていきます。その中で、一人一人が「何をどう考えて行動(プレー)するか」が、最も重要な要素になります。
→ つまり、「判断」が最も大切であると言えます。「技術」も「体力」も「判断(戦術)」を実行するために必要なものです。
→ その「判断」をどう獲得させていくか?それが一番の「命題」です。
まずは、「教えすぎない」を常に頭に入れて指導しました。
よく試合でコーチがボール持っている選手に「ああしろ、こうしろ! あそこにボールを蹴れ!」と指示しています。外から「判断」してあげると試合に勝つかもしれませんが、選手はコーチの言うことを実行することだけを考え、「指示どおりできたかどうか」が重要になります。
「なぜどうしてそこにボールを蹴ったのか、なぜ失敗したのか、どうすれば上手くいくのか」というプロセスが重要で、そのことを繰り返していくうちに、次第に「判断」が育っていきます。
いったん、自分自身で「判断することが習慣化」すると、あとはどんどん自分自身で成長していきます。
次に、できるだけ「オープンスキル」(敵対動作を伴う技術 ←→ クローズドスキル)でのトレーニングを多くした。
敵がいて初めて「どこにボールをコントロールしたらいいか、どこにいつボールを蹴ったらいいか」が生じる。
そのために、単純にボールを蹴り合うだけのトレーニングは少なくして、「1vs1」「2vs1」〜「4vs4」といった敵がいて、ゴール(シュートゴールだけでなく、たとえば5回パスが通ったのもゴールと考える)があるようなトレーニングを多く行った。
また、トレーニングの最後30分以上は必ず「5vs5」〜「8vs8」のゲームをする。その中ではあまりコーチングしない。それは、選手の判断を尊重するため(トレーニングテーマ以外のこともサッカーの判断には多くある)、またサッカーそのものを楽しませるためである。
「サッカーはサッカー(ゲーム)することでしか上手くならない」と思ってる。
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