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有酸素性能力と無酸素性能力
| 2004/12/15
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我々人間は、有酸素性機構と無酸素性機構(非乳酸性機構・乳酸性機構)を持ち合わせており、状況に応じて使い分け、筋肉を働かせて運動している。 有酸素性機構は、パワーは小さいけれども長時間続ける運動の時に働く。又、無酸素性機構(非乳酸性機構・乳酸性機構)は、大きなパワーで短時間しか出来ない運動の時に働く。 サッカーにおいて言えば、例えば、ダッシュの後にゆっくりジョグをしたり、試合中休まずに走り続ける場合等は、主に有酸素性機構が働いている。数秒間で終了してしまう瞬間的なダッシュやシュート、ジャンプヘッド等は、主に非乳酸性機構が働いている。又、10秒から1分間位続く運動で、守備でプレスを掛けて連続的にボールにアタックする場合等は、主に乳酸性機構が働いている事になる。 サッカーの試合では、有酸素性機構が98%働き、無酸素性機構は僅か2%しか働かない。 この数値から言えば、先ずは、有酸素性能力、即ちスタミナ(持久力)が重要と考えられる。 しかし、サッカーのレベルが上がる程、無酸素性機構の働きの割合が増える事が報告されている。つまり、基本的な能力としてスタミナが重要であるが、更にレベルアップする為には、一瞬相手より早くボールを触ったり、瞬間的なダッシュで相手を抜き去る事も必要になって来る。 よって、日常のフィジカルトレーニングを考える場合には、重要性は、有酸素性、無酸素性の順になるが、それぞれの能力をバランス良く強化する必要がある。
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