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スクラップ帖101(モルテン代表取締役社長の民秋 史也氏、【教育改革への提言9章】)と雑感・・・)
| 2006/04/24
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スポーツでなくてはならないボールで日頃お世話になっている、モルテンの代表取締役社長の民秋 史也(たみあき ふみや)氏が中国論壇(2000年1月15日付中国新聞)で、【教育改革への提言9章−知・徳・体のバランスを】として述べられている。幸運にも民秋氏とは何度か食事をご一緒させていただく機会があったが、とてもオシャレで愉快な方という印象が強かった。いつもの切り取りながらの雑感としたい・・・
『・・・・・・今、企業で求められている能力は、“知識以外のところで勝負できる能力”である。これらの能力は、小学校の低学年から家庭と学校で繰り返し教えられなければならないものが多い。・・・』
まさにU-10時代の教育目標といえるもの、『学校での成績は良かったが社会人として役立たなかった。』(民秋)では何の教育なのか分からない。サッカーもそうである。U-10でチームが勝利することはスポーツにとって当たり前だが、もっと大切なのは子どもたちがこの先どれだけ「個」を充実していけるか。今、ここで花を見たいが、咲かせてほしいのはもう少しあとであるということ。サッカー選手として、また社会人として開花してほしいと思う。
『・・・@ 健康で明るく前向きな態度とA 時間厳守。次にB 問題把握と対策立案能力があげられる。今何が問題かを把握し、現状を客観的に分析し、解決策を立案できる能力を言う。小生のこの考えに基づいて、我が社では社員全員にこの能力を身につけさせるため、仕事を 5W2H ( When, Who, Where, What, Why, How, How much )スケジュールに当てはめて、個人別実行計画書を作成、上司がフォローしている。 加えてC コミュニケーション力。適切な敬語を使って日本語を正しく、読み・書き・話す国語力言うが、具体例として、敬語を使ってあいさつができ、直筆の礼状を書けることが大切である。 D 説得力。我が社では、コミュニケーションとは “説得” と “結果” であると定義している。相手が行動を起こし、期待通りの結果を出してくれた時、初めてコミュニケーションが終了すると定義している。これは子供のころから家庭内の会話から始めなければならない。 E 論理的構築力。複数のテーマをバラバラに話すのではなく、テーマを順序良く、ロジカルに説明できる能力。さらにF 素直にものの道理を理解し、体がその方向に動くこと。G “英語” と “パソコン” は仕事をするツールであり、運転免許証のようなものとなっている。 9番目に、相手に対する思いやり、優しさ。ほのぼのとした、ぬくもりある心の触れ合いと会話。自分の親や子供のように相手に接する。・・・・・・』
6年前のものであるが、ここ数年よく見る「コミュニケーション力」、「日本語を正しく」、「読み・書き・話す」(読み・書き・計算)、「国語力」、「 “英語” と “パソコン” 」等がすでにしっかりと捉えられているのは感銘した。 「コミュニケーションとは “説得” と “結果” であると定義している。相手が行動を起こし、期待通りの結果を出してくれた時、初めてコミュニケーションが終了すると定義・・・」のところも頷いてしまう。何か子どもたちに「説得」し(教え)て満足している自分がいないだろうか。 最後のところで民秋氏は、
『・・・・・・そのためにはまず、子供たちに、テレビやゲーム機以外に世の中には楽しいことがたくさんあることを教える。先生方は、御自身が得意とされる分野や趣味を通じて、生徒の心を揺さぶる。子供は、面白いと思えば自ら動いて遊び、学ぶものである。・・・・・・』
U-10の子どもたちの「心を揺さぶる」ことができるサッカーの楽しさ(スポーツの楽しさ)を、“説得”(教える) と “結果”(わくわくする空間)のコミュニケーション力で少しでも伝えていきたいと思う。 花を見るのは “知識以外のところで勝負できる能力”を持った将来の社会人のときであると肝に銘じながら・・・
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