50(フィフティーズ)の落書き帖

スクラップ帖103(馬場啓一さんの「男の礼儀作法」から・・・)
スクラップ帖102(寺西レポート・・・思いつくままに)
スクラップ帖101(モルテン代表取締役社長の民秋 史也氏、【教育改革への提言9章】)と雑感・・・)
スクラップ帖100(スクープ!-エスパニョール・ユースU-17(スペイン))
スクラップ帖99(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・A)
スクラップ帖98(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・@)
スクラップ帖97(山田洋次監督―2005年8月11日付け中国新聞「戦後60年を語る」から・・・)
スクラップ帖96(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・後編)
スクラップ帖95(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・前編)
スクラップ帖94(田勢 康弘氏の【戦後60年 (下)】(2005.8.16ー日本経済新聞より)
スクラップ帖93(寺西レポート・・・X理論・Y理論)
スクラップ帖92(雑感・・・矢部廣重氏から・・・A)
スクラップ帖91(雑感・・・矢部廣重氏から・・・@)
スクラップ帖90(雑感・・・いかにやらせるか・・・)
スクラップ帖89(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・B)
スクラップ帖88(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・A)
スクラップ帖87(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・@)
スクラップ帖86(師匠 寺西 忠成のこと・・・E)
スクラップ帖85(師匠 寺西 忠成のこと・・・D)
スクラップ帖84(師匠 寺西 忠成のこと・・・C)

←次前→
スクラップ帖90(雑感・・・いかにやらせるか・・・)
2006/03/29
あれがほしい、これがほしいばかりでは情けない。叶えられなければ不満しかでてこない。
試合に出たい、試合に勝ちたいばかりでは、出れなくて、負けてしまって、そのあとにはまさしく不満しか残らない。それこそ情けないことである。

試合に出るために、試合に勝つために、向かう方向はどこだろう。試合に出してくれとチームの監督にお願いするのか。今日は負けてくれと相手チームにお願いするのか。
お願いすれば何とかなると思っている。
何とかなるんじゃないかと期待している自分がいる。
期待ばかりで、それに見合う積み重ねの小さな「仕事」はやっていない。
小さな「仕事」は割に合わないからだ。
小さな「仕事」は自分のためなのに、いつしか自分以外の誰かに認めてもらうための「道具」となる。監督に試合に使ってもらうために、表面をきれいにメッキした「道具」をひけらかす。
お願いすれば何とかなると思っている。
監督も正直だから騙される。騙されたことを知っていて「騙される」。監督も辛いものである。でもそうしてバランスを取りながらチーム状態を考えているところがある。
寺西 忠成氏の(当世生徒気質)を内に含んでの対処を、監督は泣く泣くコントロールしているのだ。
そしてその監督も、何とかなるんじゃないかと・・・。

小さな「仕事」が自分のためになっていることを、知り、知らされたのは何時からだろう。
だから先輩は云う。「おまえには同じ失敗をさせたくない、と。・・・」
ここのところをどうやって教えていくか。
いつの時代もこの課題に結局ぶつかっているのではないだろうか。
試合に出るために、試合に勝つために、向かう方向はどこだろう。それは自分に向かうことが出来る、積み重ねの小さな「仕事」をコツコツやれるヤツ。

教えることに満足し、教えたことに悦んでいる。

教えられることに麻痺している、お願いすれば何とかなると思っている(当世生徒気質)に対して今やることは、『いかにやらせるか』 であろう。ここのところはどんな立派な指導書でもできない。監督のまさしくサッカーを通しての「指導」そのものである。
ここのところの議論がもっともっと必要と思うがいかがだろうか。雑感となった。