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スクラップ帖102(寺西レポート・・・思いつくままに)
| 2006/04/27
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寺西忠成氏の書簡より・・・
【思いつくままに】 平成6年1月15日
『第72回全国高校サッカー選手権で上位に進出してくるチームは、隊形やシステムの違いこそあれ、それを有機的に機能させる技術をもった選手がいる。そんな選手が多ければ多いほど、そのチームは強くトーナメントを勝ち上がってくるのである。
確かに県レベルではそれなりの技術をベースに、隊形やシステムに加えて相当なる精神的部分が機能して勝利に結びつくのである。
然し斯かる県代表では、全国大会に参加することに意義があるとしても、上位進出はおぼつかない。
そんな見方をしたとき地域で云えば九州、県で云えば長崎、鹿児島、高校で云えば国見、鹿実が此処4年全国レベルの上位チームの常連であることは、如何に偉大なことかが解る。
全国レベルで上位に進出し、優勝するために求められる選手の技術レベルはと考えてみると、結局次の10項目に集約される。
1. ボールを正確にとめられること
2. ボールを正確に蹴れること
3. ボールを簡単にとられないこと
4. 1対1に勝つこと
5. 役割分担が守れること
6. プレッシャーをかけ得ること
7. スペースをつくり、そこにボールを入れ、そこに走り込めること。
8. 得点出来ること
9. プレーを予測し、それに対応出来ること
10. 我慢出来ること
この10項目に関連する練習メニューを作成し、実行することで選手の技術レベルの精度UPが不可欠であり、それが全国レベルでの上位進出の道なのである。』
U-10の教育「読み・書き・計算」の大切さと同じように、サッカーは「止める・蹴れる・取られない」である。みんな「知っとらぁーや!」、「分かっとるよ!」なのだが、日々の練習にうまく落とし込めていないのが広島のサッカーなのだろう。
10項目の最後『我慢出来ること』のなかには、「我慢出来ない」子どもたちに育てた、子どもたちを取り巻く大人達への警鐘であろう。サッカーらしいサッカーを広島で観るために・・・
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