50(フィフティーズ)の落書き帖

スクラップ帖103(馬場啓一さんの「男の礼儀作法」から・・・)
スクラップ帖102(寺西レポート・・・思いつくままに)
スクラップ帖101(モルテン代表取締役社長の民秋 史也氏、【教育改革への提言9章】)と雑感・・・)
スクラップ帖100(スクープ!-エスパニョール・ユースU-17(スペイン))
スクラップ帖99(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・A)
スクラップ帖98(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・@)
スクラップ帖97(山田洋次監督―2005年8月11日付け中国新聞「戦後60年を語る」から・・・)
スクラップ帖96(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・後編)
スクラップ帖95(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・前編)
スクラップ帖94(田勢 康弘氏の【戦後60年 (下)】(2005.8.16ー日本経済新聞より)
スクラップ帖93(寺西レポート・・・X理論・Y理論)
スクラップ帖92(雑感・・・矢部廣重氏から・・・A)
スクラップ帖91(雑感・・・矢部廣重氏から・・・@)
スクラップ帖90(雑感・・・いかにやらせるか・・・)
スクラップ帖89(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・B)
スクラップ帖88(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・A)
スクラップ帖87(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・@)
スクラップ帖86(師匠 寺西 忠成のこと・・・E)
スクラップ帖85(師匠 寺西 忠成のこと・・・D)
スクラップ帖84(師匠 寺西 忠成のこと・・・C)

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スクラップ帖102(寺西レポート・・・思いつくままに)
2006/04/27
寺西忠成氏の書簡より・・・

【思いつくままに】 平成6年1月15日



『第72回全国高校サッカー選手権で上位に進出してくるチームは、隊形やシステムの違いこそあれ、それを有機的に機能させる技術をもった選手がいる。そんな選手が多ければ多いほど、そのチームは強くトーナメントを勝ち上がってくるのである。


確かに県レベルではそれなりの技術をベースに、隊形やシステムに加えて相当なる精神的部分が機能して勝利に結びつくのである。


然し斯かる県代表では、全国大会に参加することに意義があるとしても、上位進出はおぼつかない。


そんな見方をしたとき地域で云えば九州、県で云えば長崎、鹿児島、高校で云えば国見、鹿実が此処4年全国レベルの上位チームの常連であることは、如何に偉大なことかが解る。


全国レベルで上位に進出し、優勝するために求められる選手の技術レベルはと考えてみると、結局次の10項目に集約される。


1. ボールを正確にとめられること

2. ボールを正確に蹴れること

3. ボールを簡単にとられないこと

4. 1対1に勝つこと

5. 役割分担が守れること

6. プレッシャーをかけ得ること

7. スペースをつくり、そこにボールを入れ、そこに走り込めること。

8. 得点出来ること

9. プレーを予測し、それに対応出来ること

10. 我慢出来ること


この10項目に関連する練習メニューを作成し、実行することで選手の技術レベルの精度UPが不可欠であり、それが全国レベルでの上位進出の道なのである。』





U-10の教育「読み・書き・計算」の大切さと同じように、サッカーは「止める・蹴れる・取られない」である。みんな「知っとらぁーや!」、「分かっとるよ!」なのだが、日々の練習にうまく落とし込めていないのが広島のサッカーなのだろう。

10項目の最後『我慢出来ること』のなかには、「我慢出来ない」子どもたちに育てた、子どもたちを取り巻く大人達への警鐘であろう。サッカーらしいサッカーを広島で観るために・・・