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スクラップ帖91(雑感・・・矢部廣重氏から・・・@)
| 2006/04/01
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4月1日。新しい年度に入った。昨年の今日は開放感に浸っていた。「天気ポカポカ、朝寝坊にて始まる。新しいことにチャレンジ!」と手帳に書き記している。
年初めの1月1日もそうだが、4月1日もまた、心機一転を「誓う」日となる。
クオリティーマネジメント社長の矢部廣重氏(致知2006.3-社長の慧眼より)を引用させてもらいながら・・・
『仕事は毎年同じことの繰り返しである。 にもかかわらず、仕事の腕前は一向に上がらない。 5年前と比較してほとんど進歩していないのが現実である。 これは、すなわち、この先5年後も現状のままでまったく上がらないであろうことを意味している。 本来なら経験量に比例して仕事の腕前は あがらなければならないはず。 なぜ、思い通りにならないのだろうか。
・・・
ここに異なるタイプのビジネスマンがいるとします。1人は、定年までゆっくりやろうというタイプ。もう1人は、毎日小さな工夫をコツコツ積み重ねていこうというタイプ。一日、二日では両者の差はほとんど目につかないでしょう。しかし、3年経てば基盤で大きな差、さらに10年経てば力量で、20年経てば実績で、そして30年経てば魅力で挽回不可能なほど大きな差がついてしまいます。
両者の違いは、突き詰めれば時間軸を見抜いているかどうかということに尽きます。・・・』
前回(スクラップ帖90)書いた、〔期待ばかりで、それに見合う積み重ねの小さな「仕事」はやっていない。 小さな「仕事」は割に合わないからだ。 小さな「仕事」は自分のためなのに、いつしか自分以外の誰かに認めてもらうための「道具」となる。・・・ 試合に出るために、試合に勝つために、向かう方向はどこだろう。それは自分に向かうことが出来る、積み重ねの小さな「仕事」をコツコツやれるヤツ。・・・〕
小さな「仕事」は、ここで云う「毎日小さな工夫をコツコツ積み重ねていく」ことに繋がるものと思う。
日常の練習の成果は、その直後に、「お金が儲かった」とか、「レポートを書き終えた」とかといった訳にはいかない。だから練習(つまりこれこそ小さな「仕事」)に対して取り組む姿勢ーモチベーションの高さと云われるものかもしれないーそういうものが、結果的に「試合に出る、試合に勝つ」基盤、力量、実績、そして魅力―美しい試合―を作っていくものになっていくのだろう。練習メニューを作ることはとても重要だ。しかしもっと大切なことは、その練習をいかにやらせるかということ。成果がなかなか見えないものだからこそ、指導者の腕前を発揮するところだ。
『・・・そのためにも、時間軸を洞察できる眼力が必要となるのです。 大半のビジネスマンは、この時間軸が洞察できないために惰性に流された生活をしています。仕事はどのみち同じことの繰り返しだから、眼をつぶってもできるとタカを括(くく)る。よけいなことを考えず、問題を起こさず無難にこなしていければいい、という思考に陥ってしまうのです。これでは永遠にアマチュアのままで、プロフェッショナルなビジネスマンとは縁遠い世界で終ってしまいます。・・・』
時間軸について年度初めに考えてみたいことを取り上げようと思っていたので、続きとしたい。
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