声をかけてくれる子どもたちがいる。教え子と人はいうが教え子というには憚りがあり、何もしてやれなかったことにいつも「ああしてやればよかったなあ」とおもうことばかりである。
そんな僕に声をかけてくれ、酒とともに愉しい時間を作ってもらう。フィフティーズも忘れ此のときは子どもたちの次元に降りられる。これほどの幸せはないとおもう。サッカーの御蔭である。
しかしいつまで経っても自分は何をしてきたのだろうかとおもうばかりで、いつもこの繰り返し。情けない。
詩人・坂村真民先生の「あとからくる者のために」という詩があるので紹介したい。
『あとからくる者のために
苦労をするのだ
我慢をするのだ
田を耕し種を用意しておくのだ
あとからくる者のために
しんみんよお前は
詩を書いておくのだ
あとからくる者のために
山を川を海をきれいにしておくのだ
ああ後からくる者のために
みなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛いい者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みな夫々自分で出来る何かをしていくのだ』
小さなところで、地域で、そしてスポーツを通してわれわれが子どもたちに出来ることをやっていきたい。
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