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スクラップ帖111(夢・・・数学者の秋山仁さんー子どもと職業より・・・)
| 2006/06/03
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「夢」。
僕も「スクラップ帖76」で、2005.4.1付けの自家版「夢・実現書き込み帖」に書いた【壮大な夢を記す】を載せていただいた。これは現在の大きな夢のひとつであるが、すこしずつ実現に向かって進んでいる。いろいろな人との関わりによって夢が前へ前へと押し出してくれているのだ。決してひとりではどうにもならないことなのだと教えられているし、選手に言っていたことがいましっかり自分に向かっていることを感じている。
思い続けて、そして出来ると信じて別なことをしながらも四六時中考えている。といっても考えているのだかどうか自分では分からないのだけれど、忘れそうになるとそれまでの関わりの中でパチンと目覚めさせてくれる。そうパチンと。不思議に思い続けていることに戻ってきて、あーだこーだと・・・。思い続けて、そして出来ると信じているからだろう。そしてすこしでも具体化するととても愉しくなる。それがまたつぎへの思いと確信の強さとなる。
僕のU-10の頃の夢は何だっただろう。
とにかく僕の夢は運転手(国鉄芸備線の蒸気機関車の機関士か、田舎に帰るときに乗車する広島電鉄の郊外線のバスの運転手か車掌、広島電鉄の路面電車の運転手か車掌・・・かなりこまかいが確かにいまだに覚えている。じつは大学生のときにアルバイトで念願の路面電車の車掌をすることができ、夢と経済面の一致を初めて経験したの)であった。バスの運転はその後大型免許を取得し選手とともにあっちこっち遠征したことでこれも結構念願叶ったと思っている。・・・!
U-10の僕にとって学校帰りに小川でザリガニやメダカ、フナを、ハス畑でギンヤンマを、そしてイチジクをこっそり捥ぎ取ることがスポーツであり、遊びまわることがスポーツであった。いま思うと確かに地域の人が何処かで見てくれているそんな「ピッチ」で遊んでいたのだと思う。ゆったりとした時間と子どもにとって安心できる環境であったのだ。幸せな時間であった。
数学者の秋山仁さんが語っておられる。(2006.5.22付け中国新聞―子どもと職業より)
『数学は苦手だったけど好きだったから、たまに難しい問題が解けるとうれしくて。病みつきになって、一生やろうと思った。
夢を持つことは、子どもの健全な育成には極めて重要だ。小学生のころはタレントとかJリーガーなどにあこがれるけど、中高校生くらいから適性や個性、自分の置かれた環境を勘案して、次第に絞り込んでくる。これが大切。
しっかりと夢を持たせることが努力する原動力になるんだ。そうしないと「自分じゃなくても優秀な人がやればいい」とあきらめてしまうから。
夢を持っていないのは学力低下より深刻な問題だ。才能は努力とともに後から付いてくる。日ごろの親子の会話は影響が大きいから、ご両親はその子の可能性を引き伸ばすようなアドバイスを、そして、その子ならではの天職につながるような夢を抱かせてほしい。
大きな夢を持つと食いっぱぐれることもあるし、実現しないことも多い。でもとことん頑張ったら夢が砕かれても納得できる。自分で決断して動けば、挫折しても次のエネルギーになる。「おれの夢はこうだった」って赤ちょうちんでぼやいていてもしょうがないよ。
数学者は世紀の難問に挑戦するけれど、人に先を越されて夢を果たせないなんてことはいっぱいある。だめでいいじゃない。最初からやめるよりずっといいよ。』
第一生命保険が2005年に全国の小学生以下の子ども約千人に調査した【大人になったらなりたいもの】の男子の一位は「野球選手」、二位は「サッカー選手」。僕の夢であった「電車・バスの運転士」は第六位・・・これは何となく嬉しい!
秋山仁さんの「自分で決断して動けば、挫折しても次のエネルギーになる」という一節を、夢を持つこととともに刻んでおきたい。 やらねばならない。
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