50(フィフティーズ)の落書き帖

スクラップ帖103(馬場啓一さんの「男の礼儀作法」から・・・)
スクラップ帖102(寺西レポート・・・思いつくままに)
スクラップ帖101(モルテン代表取締役社長の民秋 史也氏、【教育改革への提言9章】)と雑感・・・)
スクラップ帖100(スクープ!-エスパニョール・ユースU-17(スペイン))
スクラップ帖99(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・A)
スクラップ帖98(雑感と河合隼雄氏の〔個の時代に合った規範を〕から・・・@)
スクラップ帖97(山田洋次監督―2005年8月11日付け中国新聞「戦後60年を語る」から・・・)
スクラップ帖96(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・後編)
スクラップ帖95(寺西レポート・・・講演会記録ー平成6年4月30日より・・・前編)
スクラップ帖94(田勢 康弘氏の【戦後60年 (下)】(2005.8.16ー日本経済新聞より)
スクラップ帖93(寺西レポート・・・X理論・Y理論)
スクラップ帖92(雑感・・・矢部廣重氏から・・・A)
スクラップ帖91(雑感・・・矢部廣重氏から・・・@)
スクラップ帖90(雑感・・・いかにやらせるか・・・)
スクラップ帖89(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・B)
スクラップ帖88(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・A)
スクラップ帖87(寺西レポート・・・オランダ協会のジュニア育成・・・@)
スクラップ帖86(師匠 寺西 忠成のこと・・・E)
スクラップ帖85(師匠 寺西 忠成のこと・・・D)
スクラップ帖84(師匠 寺西 忠成のこと・・・C)

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雑記帖123(旧道・・バス・・気くばり・・・)
2007/05/01
 「気くばり」というものはなかなか難しいもので、やはり世の中をあれこれと生きてきた人でないと出来るシロモノではないんじゃないかと思ってしまいます。

 僕もサッカー指導者の端くれでして、以前大型バスを運転して選手たちをあっちこっちと連れて動き、「他流試合」に精を出していた頃がありました。(可哀想に選手たちは、次はどこへ連れて行かれるのかな・・・と・・・)

 いま、安佐南区祇園に住んでいますが、家の前からちょこちょこっと曲がって、広島経済大学へまっすぐ抜ける道へ出て、JR可部線の小さな踏切を渡ると、すぐのところに旧国道があります。とても狭い道路で、まだ格子窓や「ウダツ」がある黒塗りの古い家がわずかに残っていて、いい雰囲気が残っています。昔子どもの頃には、県北の田舎に向うバスはここを通っていました。いまの54号線は当然あの頃になく、ここはメイン道路でした。だからいま「旧国道」ですね。いや「旧道」のほうがいい響きでいいですね。で、いまもここを1時間に2〜3本程度ですがバスが通っているのです。あの小さな踏切を渡った旧道に「広島経済大学入口」というバス停があります。これなんかも「停留所」(テーリュウーショ)がいいのです。しかしこの停留所、大学の入口にしては結構遠いところにあります。いやこれぐらいはなんでもない距離と思わなくてはいけませんよ。そうそうJR可部線の我が家の近くの駅というと「下祇園」で、駅の近くには広島経済大学のスクールバスの乗り場があります。
我が家から歩いて10分ぐらいの距離にある「下祇園」駅。あの踏切から旧道にでて右に曲がると、途中安神社やその先に大下学園や祇園小学校があります。この踏切を逆の左方向にいくと、同じぐらいの距離に「古市橋」駅があります。

ところで「祇園」駅ではなく、「下祇園」駅というのはなぜ?
旧道を通るバスに乗ると、「停留所」(テーリュウーショ)が、横川側からだと「下祇園」、「中祇園」、そして「上祇園」とアナウンスがあります。「下祇園」はJR可部線の「下祇園」駅に近く、「上祇園」は安神社のところにあります。
で、実はあったのです!JR可部線の「上祇園」駅が。たぶん「中祇園」駅ではなく、「上祇園」駅が確かに在ったらしい。(らしいというのは、JRじゃない国鉄を知っている僕もその存在は知りません)バスのテーリュウーショから推測すると、安神社の裏あたりか?
ここに駅があったという場所を知りたいなあと。誰かご存知の方教えてくださいよ。

まったく「JR可部線めぐり」となりました。何を書こうとしたのか。そうそう「気くばり」でした。大型バスと旧道の関係から「気くばり」のむずかしさを感じたのでした。

向こうから大きなバスが来ています。狭い旧道の道幅で、すれ違うお互いの間隔はぎりぎりですがなんとかうまく動いてすれ違います。でも時々バスが止まってこちら側の車を先に通そうといています。こちらの車とバスの距離はまだ20Mぐらいはありました。こちらの後ろにはかなりの車が連なっていました。バスの後ろには後続の車はありません。こちらはぎりぎりのすれ違いをせずに済むので、皆さん手を上げての「お礼サイン」でそのまま通過していく。普通ならバスも止まらなくてもいいのにと思われますが・・・。
実はバスのすぐ前、道路左側に電信柱がありました。バスはすこし右にハンドルを切らなければなりません。そうすると対向する側に、いつもよりはみ出てしまいます。バスの運転手は早めの止まる判断をしました。
ここでこちら側の最初の車の運転手が大型車の運転経験があれば、バスの前の電信柱を見て、バスとの距離、こちら側の後ろの状況から先に止まる判断が出来たということです。バスはスムースにここを通過していくことができたということです。これは大型車の運転経験がなければなかなかその判断はできないと思います。

体験・経験からわたしたちはいろいろと学んでいきます。子どもたちにはその経験も体験もまだまだ少なく、分からないことがいっぱいです。たくさんの経験をさせてやれる環境をいまの世の中だから、大人が作ってやらなければいけないと思っています。そしていいタイミングで教えてやれる大人側の「技量」がさらに必要でしょう。だから大人も学ばなければいけないと思います。知っていてもしない大人の「振る舞い」を子どもたちは観ています。おとなの何気ない「気くばり」は子どもたちに最高のやさしさを教えると思うのですがいかがですか。